奥田 徹
 
静岡県沼津市出身。
映画学校在学時から映像関係の仕事に携わる。
卒業後はフリー助監督の傍ら自主映画製作活動とアルバイトを両立。
現在、「少年キネマ」として本格的に個人製作映画にも挑戦。
2003年、初長編「ベリースタートっ!」を完成させ
一日だけの劇場公開を決行。
当日は台風にもかかわらず満員のお客に迎えられる。

「ベリースタートっ!」は2005年再編集。DVDレンタル&発売。

近作に飯野歩監督作品「ガソリンゼロ」の原作。
同監督、短編「キャッチボール」共同脚本。
短編「青春ハンド」監督・脚本。
少年キネマ第二弾、長編「スペアキーな冒険」を準備中


Q1:まず読者に、映画製作を始めたきっかけをお願いします。
 
え〜たまたまって言ったらいいんすかねー。
漫画家になりたかったんです。ちっちゃい頃から。
んで丸っこい絵ばかり描いてましてね。
で、ずっと描いてたんですけど高校の時、絵が描けなくなったんですよ。
描けなくなったって言うか当時の「空っぽ」な気持ちが
丸っこい絵で書き出せなかったんです。
で、ツラツラとストーリーだけは書き溜めるも、絵が描けなきゃどうしようもない。
漫画家になるもんだと思ってたから焦りましてね(笑)
そうこうしてると「進路を決めろ!」って時代がやってきちゃいまして、
何故だか映画学校へ
行っちゃった。

その後は流れに乗ってフリーで助監督とかもしてるんですけど、生活難ばっか。
ある映画でギャラ未払いに巻き込まれてお金なくなって都落ち。
そこで辞めてても良かったんですけど「一体なんだったんだ!」とムカムカしまして(笑)
そもそも映画が好きなのか!?って所から確認したくて
本格的に自分で発信する「映画製作」を
始めました。
そしてやっと解った。映画創るの好きだったみたいです。(笑)

Q2:主な「少年キネマ」さんの活動内容を教えて下さい。
 
少年キネマ・・・成長する映画。まだまだ小さな映画。

って意味でして。「少年キネマ」自体は活動団体ではないんです。
シリーズ名みたいなもので(笑)
昔からチョコチョコ自主映画も撮ってたんですけど
やっぱ遊びとか習作の域から抜け出してなくて
仕事とは別物で楽しんでたんです。
でもそんな言い訳をしながら人に協力してもらって
映画を創っていく自分も嫌だった。
んで、ちゃんとやらなきゃ!と思って・・・。
でも、僕、演出以外全く勉強してないんですよ(笑)
自分で創ろう!って思うとキャメラやら編集やら露出だ照明だ音声だ、
んで上映場所とか
宣伝とかチラシのデザインだとかなんたらうんたら
全く自信のないパートにも足を突っ込んでいかないといけない。
そんなんでお客さんの前に出ていいのか?と。
もともと不器用で、なにやってもヘタクソなんです。でも観てもらおう!と思って(笑)
その時その時の一生懸命を正直に「映画」の中にぶつけてみようと、
一作品ごとに作品も僕も内容も
成長できればいいなぁ〜と。
これはまた引き受ける仕事とは別物として考えてる自分から発信する長編映画。
まだ一本ですけどね(笑)だからヘタクソなままで幾つか人前に出て凹んでるんです(涙)
Q3:映画の撮影とか、活動の際に苦労する点は何かありますか?
 
全部です。助けてください!
どうしたらいいんでしょうか?ダサ〜とか言われそうで伏せ目がちになります。
でも創ります。ふん。えーん。
Q4:奥田さんの影響を受けた映画は何かありますか?

普通にチャップリンとかケラケラ笑って見るんですけど、影響ってんじゃないっすね〜。
助監督の時に一緒になった古厩智之監督からの影響が一番大きいんだと思います。
勿論「灼熱のドッジボール」とか「走るぜ」とか「この窓は君のもの」とか「まぶだち」とか「ロボコン」も
ググッと来ますけど、ムチャクチャ迷ってた時にいつも頭に浮かんだのが一緒にどっかで話した時の
「何で(〜)なの?」みたいな他愛もない日常会話。怯えました。解らなくて。
だから古厩さんがデビュー作から七年たって発表した二作目「まぶだち」を見た時は、その映画へ
行き着くまでの古厩さんも含めて何だか見せ付けられたような気がしました。あ、スゲーって。

それと僕が原作を書いてる飯野歩監督の「ガソリンゼロ」も影響ってんじゃないんだけど、
面白い体験でした。自分が話を書いた作品なんですけど、しっかりと飯野さん映画になってたんです。
映画を創る時って怖くなると何かしら見て面白いと思った映画と掏り合わせしたくなったり、
全く真似しちゃったり、保険として気づかなくてもやっちやったりってあると思うんですけど、
なんつーんでしょ「映画」って「枠」をこなそうって思うんじゃなくて、どうしたって「自分の作品」に
なっちゃうって言うんでしょうか。自分らしさって言うのかなぁ。
「ガソリンゼロ」は僕が書いた脚本を飯野さんがアレンジしてまた新たな脚本が出来上がってるんですけど
飯野さんの「ガソリンゼロ」を見た時に素直に面白い!って思えたと同時に、この面白いって思えた映画を
提出された後でも、僕が「ガソリンゼロ」の面白さを引き出すとしたら自分の脚本の方でしか撮れないって
思えたんです。飯野さんの真似をしても、この映画を一度見ててもこれと同じものは創れないって。
違う「ガソリンゼロ」なら創れるって。だから飯野さんには感謝してるんです。
飯野さんが自分らしく映画を撮る人だったから。
Q5:奥田さんの今後の目標はなんですか?
 
何とか生きてて次に撮りたい「スペアキーな冒険」をスクリーンで眺めたいっす。
Q6:最後にインディーズでがんばってる人達に対して何か一言お願いします。
 
きっとね、みなさん僕より巧く創るんですよ。だから余裕があったり知り合っちゃったりしたら
助けてください。僕も出来る限りのことはしますんで・・・。